【重要】古いマンションでの浴室排水工事~これをやらずにユニットバスは絶対ダメ!!③

こんにちは、こあいざわです。

だいぶ空いてしまいましたが、  

前回までは古いマンションを

安易にユニットバスに替えてしまうのは

大変危険という事を力説しました。

 

前回までの記事はこちら

古いマンションでの浴室排水工事~これをやらずにユニットバスは絶対ダメ!!②

古いマンションでの浴室排水工事~これをやらずにユニットバスは絶対ダメ!!①

 

そこで、どうしたかという事を今回は紹介します。

元の排水口は少しずつならともかく、

大量に流してしまうと途端にあふれてしまいます。

これをオーナーさんは

「使い方が悪い、詰まらせてしまったのは自分達」

と思いこんで、掃除をしてみたり、

髪の毛をとかすという「パイプ○○」

を使って何とかしのいでいましたが、

状況は一向に良くならず、

つまりは日に日に悪くなっていく一方だったそうです。

実際外してみたら…これは経年劣化といえるでしょう、

(画像が無くてすみません…)

排水口の素材が鉄だった為、

サビが通路をふさぐ形で非常に細くなっていたのです。

こうなると洗剤はもちろん、

高圧洗浄でも通すことは不可能で、

残された道は交換しかありません。

しかし1室でこれだけの状態になっているという事は

マンション全体が同じ仕様なので全戸同じ状態になっているはず。

しかしリフォームされたという他の室の方に聞いたら

「見積もりでも交換はした」という項目が無いとのこと。

全戸に聞いたわけでは無いのではっきりとしたことはわかりませんが、

通常ユニットバスにする工事の場合は2~3日で終わるもの。

排水管を交換するなら防水工事とかの関係で

少なくとも2週間は必要かと思われます。

管理の記録を見てもらいましたが

フルリフォームで無い限り

2週間以上の工期をとった業者は無いのでは?

ということでした。

最近水漏れが頻発しているというこのマンションで、

原因が解らずのままになっている件が何件もあるそうです。

 

ともあれ、工事にかかります。

画像では既にタイルが剥がされ、既存の排水管も交換してあります。

この様に防水層を破ることになるので、この工事はリスクが高いのです。

排水管を埋めたところにだけコンクリートを流します。

これで丸1日放置します。

 

 

本来ならば専用の防水シートがあるのですが、

屋根用の防水シートを5枚重ねてアスファルトで接着、

更に防水テープでガッチリと周りを貼り付けていきます。

 

防水1完了。

 

モルタルを打っていきます。

そしてさらに1週間養生。

完全に乾燥しました。

ヒビも無く、良好です。

そしてこの上に防水2。

まるで仕上がっているかの様ですが、防水層なんです。

1日養生のあと、この上に浴室用防滑シートを貼ります。

フクビの「あんから」という商品です。

施工終了。

排水口と周りの壁際はコーキングをしっかりと打ってあります。

浴槽を設置して水を一杯に張ります。

以前はこの状態で栓を抜くと手前の脱衣所まであふれそうになるので

心配されましたが…

全く問題なし!すんなりと流れました。

リフォームとしては非常に地味ですし、

正直な所、利益もそれほどありません。

工期もかかるのでオーナー様の負担も相当なもの。

だけど

このリフォームが

どれだけ重要かは

3回に分けてお伝えした通りです。

防水層を2つ設けたことと、手前の脱衣所にも点検口を取り付け、

漏れがあったらすぐに確認できるようにしてあります。

安心して頂く「保証」をする為に。

今回は私自身も非常に勉強になる工事になりました。

引き続きこのお客様には時々訪問させて頂き、点検をしていくつもりです。

 

最後までお読み頂き

ありがとうございました。

 

 

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