月別アーカイブ: 2018年9月

床は何でもいいってわけじゃないんですよ~。

 

こんにちは、こあいざわです。

ずっと前に紹介したかもしれませんが、

画像を整理してたらもう一度紹介したくなりまして。

床なんて安ければいいじゃん!

なんて安易な考え方してると

大変な事になるよって事を言いたかったんです。

特に店舗では。

 

大宮にあります中古コピー機を扱う業者様から頂いた相談です。

 

築年数がかなり古いビルですが、

内装リフォーム済みという事で賃貸契約されました。

 

通常の店舗や事務所でしたら

それほど大きな問題にはならなかったかもしれませんが、

ここの床には大きな問題があったのです。

 

 

賃貸に出すにあたって大屋さんはとりあえず見栄えの良いリフォームをします。

ただ、あまりお金はかけたくないので必要最小限の工事だけをします、

当然仕上げ材も一番安価なものを使うわけです。

床の仕上げ材は一般住宅に使われる「クッションフロア」といわれるもので

靴を脱いで使われる部屋用であまり耐久性がありません。しかも前回、前々回と3重にも貼られていました。

 

確かに工事のたびに剥がすとゴミが出ますので、問題なければ上から貼ってしまえという事です。

しかし扱う商品が重量のあるコピー機です。人が歩くだけならともかく、このコピー機のキャスターでは

床にめり込んでしまいます。商品を移動するたびにところどころ破れてしまい、

最初のうちはガムテープなどで補修していた様です。

しかしそれもだんだんひどくなって、テープでは直せず、

Pタイルを部分的にあてておりました。

 

ただ、このPタイルも割れやすく、少しでも浮いてるところがあると

簡単に割れてしまいます。分かりやすく言うと薄いせんべいを置いた様な状態と同じで、

割れるとボロボロになってしまいます。更にそこもテープとかで補修しておりましたが、

さすがに補修箇所だらけになってしまい、お手上げ状態になりました。

 

お店としても見た目が大事ですのでこの状態でご相談頂きました。

 

築年数が古いと床の下地も凸凹が大きく、部分的に補修することも考えましたが、

思い切って既存の床材は全てコンクリートまで剥がしてしまう事に。

 

 

凸凹の補修をしたうえで、今回は重量物の移動にも耐えられる45㎝×45㎝の塩ビ製フロアタイルで

仕上げることとしました。

 

 

そして完成。

 

今度は見栄えも良くなって、重い機械でも楽々転がります。

今までの苦労に比べたら数倍楽になったと喜んで頂けました。

 

内装材は適材適所、扱う物に合った材を使わないと大変な事になりますね。

ま、大家さんは何屋さんが入るかわからないので

基本的なリフォームをしただけなんで罪は無いんですけどね。

 

今日はここまで

 

ありがとうございました。

 

 

 

TOTOの高級システム洗面化粧台ですよ

こんにちは、こあいざわです。

最近は施工事例って全然紹介して無かったですよね?

少々現場から遠ざかっているので

 

なかなか詳しい工程紹介出来ないんで…

 

 

それなら普段の想い伝えた方が良いかな?

なんて思ってたわけで。

今回はTOTOの中でも高級な洗面化粧台

(システム洗面化粧台っていいます)

「エスクア」について紹介します。

 

 

ずはビフォーから

 

 

今や洗面台の伸びるシャワーヘッドって

珍しく無くなりましたよね?

このシャワーヘッド、古くなると困った事に。

何かというと伸びるホースから水漏れするんで、

洗面台の下まで水が落ちてしまいます。

多少の事なら対処できるように受けの容器はあるのですが、

普段見ない所なんで多少じゃなくなってあふれてしまうのです。

気が付いたときには床までびしょ濡れになって

今回あわてて相談頂く事になりました。

床がしばらく湿ったままだったからでしょうか、

白いクッションフロアの下からうっすらと黒いカビが見えました。

洗面台に至っては棚がゆがみ、収納内全般がふやけた様になっています。

(画像だとわかりずらいですが)

 

 

そこで思い切って交換となりますが、

お客様からは今の洗面台と収納のレイアウトを変えたくない、

隙間を作りたくないという事で

システム化粧台なら隙間もできなくて一体化したデザインのものが

出来るのでいかがでしょう?と提案しました。

それがTOTO「エスクア」です。(メーカーのHP)

 

女性のお客様に特に多い傾向なんですが、

カビと隙間を極端に嫌う方って多いですね~。

凸凹があるとカビが付きやすいし、

隙間があると歯ブラシやカミソリ落としやすいし、

虫の通り道になるからですね。

 

この辺りはショールームに行って確かめてもらいましたよ、

これなら大丈夫って。

 

というわけでいきなり施工完了です。

 

仕上げは清潔感のあるホワイトで統一しました。

以前は置いただけの収納だったのでカッチリ感もあり、

容量も増えてお客様大満足です。

照明は目立たなく、その時の気分に応じて

昼白色→電球色に変えられるLEDです。

あと特徴がありまして、

足元が大きく開いているのでつま先が当たってしまう

とかの心配はなく、この辺りも喜んでいただけました。

 

ちょっとお値段は張りますけど

毎日使う所、女性にとっては身だしなみに使う大事な所ですから、

満足感で言えば惜しくないもんですね。

たかが洗面所といわずによーく見てみませんか?

ショールームで実物を見れば今までのイメージがガラリと変わるでしょう。

 

今日はここまで。

 

ありがとうございました。

 

店舗専用ホームページできました!

こんにちは、こあいざわです。

 

以前からヒマを見つけてはコツコツと作って来た

店舗専用のホームページが出来ました!

こちらです「店舗リフォームのエイジュン」

まぁ小さなお店専門ではありますが、住宅とはまた違った

人達と会えることに喜びを感じてます。

これから起業される方は若い人が多く、

いちいち物怖じしないで進んでる姿はこちらとしても

勇気をもらいますね、

そして知らないことを恥じない、

例えばその都度聞いてしまえばすぐに解決するなんて

当たり前の行動が出来ていることも

回りも二回りも上の私達はなかなか難しいんじゃないですか?

知らないうちに素直になる事を忘れちゃってるのかもしれないですね。

 

新しいお店にはエネルギーが満ち溢れてます、

大げさかもしれないけど世の中まだまだ捨てたもんじゃない

って若い人たち見てると思いますよ。

会社の傘の下で実力が認められて大型プロジェクト

任されるのもやりがいはきっとあると思うんですが、

店主さん達見てると小さな店舗は「自分の子供の様に」

っていう表現がぴったりで

会うたび「こうやったらお客様喜んでくれるかな」

「今度はこうしたい」と私に話しかけてきてくれます。

 

 

店主さんと同じように店舗も育つものだと感じます。

ただ、景気に左右されるのがお店の常。

大変な事もあります。

いや、良いことよりそっちの方がずっと多いでしょう。

全国的な統計から見れば「あきらめてしまう」

人がほとんどなんですから。

その中で頑張り続けるのは並大抵の事では無いです、

だから月並みの「がんばってください」とは私は言いません。

がんばるなんて他人から言われなくたって

やってるの分かってますからね。

 

そう、おそらく心が折れる寸前まで。

 

声をかけるとすれば「負けるな」ですかね?

 

今回、私みたいなジジイでも新しいことに毎日挑戦

してるよって事が伝えられればと思って

自分だけでホームページ作って見ました。

まだ改善の余地だらけですが本業と同じく、

勉強しながら反映の繰り返しで少しでも良いものが

届けられるよう続けて行きますので見守っていてくださいな。

 

 

今日はここまで。

ありがとうございました。

 新築とリフォームのノウハウが全く違う理由

こんにちは、こあいざわです。

巷では新築戸建て、マンションの広告があふれていますね。

魅力的な画像やイメージによって夢見る事もありますよね。

いつかはこんなところに住みたい、

こんなきれいなお家の主になりたいと思うでしょう。

はい、それはそれで素晴らしい事なのですが、

それとは別に「新築だと思い通りの家にならない」

とか、「身内から譲り受けた家で住まなくてはならない」

「予算が厳しいのでとりあえず中古住宅をリフォームして住みたい」

「家族の関係でどうしても新築には住めない」

などなど、

リフォームを主体として考えることもあると思います。

先の広告でも端っこやら裏の方に

「リフォームもやってます!」

なんて文言があるのを見たことがあると思いますが…

はっきり言います!

「新築」と「リフォーム」は

持つべきノウハウが全く違うのです!

新築はゼロから作り上げるもの、

対してリフォームは元々あるものに合わせるものなわけで、

ここからでも全然違うのが容易にわかると思いますね。

以前投稿した

「築30~40年の家(マンション)は気を付けて」

に書きましたが、

建築された年も諸条件もバラバラな家を

リフォームするわけですから、

10件あったら10通りのノウハウが必要なのです。

しかし現状の新築一戸建て(マンション)の場合は

どうかと言いますと、

ある程度作業が均一化された中で職人も現場監督も動いています。

ハウスメーカーがよくやる一つの敷地内にほぼ同じ形の住宅を

作るやり方は効率化という点では非常に良いし、

管理もしやすいので良いやり方だとは思います。

ですが、リフォーム「も」やりますと、「も」となると

どうなんでしょう。

昔、その会社で新築されたお客様が

リフォームを依頼してくることはあるでしょう。

この場合は自社でやった工事ですから、

当時の資料もあるでしょうし、

全くの手さぐりでは無いはずですよね。

ある程度までは。

 

 

また、それとは別に

例えば今はどこの現場も人手不足です。

ただし、一年中かというと、そうでも無いようで、

職人の全てがというわけでは無いですが、

仕事が空く事を極端に恐れる人もいて、

その埋め合わせに何とかしてリフォーム工事を請けるといった

会社もあるようです。

そこで問題なのですが、新築メインの会社は、

合間にリフォーム工事を請けるとどうでしょう?

先程どこの現場も人手不足とは言いましたが、

「新築要員」「リフォーム要因」とはっきりと分けられる程

人員が潤沢な会社なんて恐らく無いでしょう。

ということは普段は新築工事をしている職人や現場監督が

リフォームをという事になるわけで、

果たして十分な対応が出来るのでしょうか?

もう一度言いますよ、

新築とリフォームはノウハウが全く違うのです。

均一化された作業になれた者が

リフォーム現場で逐一起こる問題に対応できると思いますか?

困った挙句に無理やり…

なんて想像もしたくないことが実際現場では起きているのです。

 

彼らが悪いとは言いません、

対応力の著しく乏しい者をリフォームの現場に入れる会社が

問題なのです。

 

あなたはそれを「しょうがない」で済ませられますか?

 

お客様はそんな事情も知らないのですから、

名の通った〇〇会社さんがやってくれたという事で手放しで

信用してしまうわけです。

目に見える所はきれいなシステムキッチン、トイレ、

システムバスといった「商品」ですよ、

商品はメーカーが保証してるものだし安心感とか満足感はあるでしょう。

当然見えない箇所もきちんとやってくれたと思いますよね、

ところがそうでは無いことが私の経験からして「多いな~」

と実感してます。

やはりどの業種も「専門性」というものがあり、

得意なものに対しては素晴らしい仕事をしてくれる

(ハズ?)ものですから、

「新築」も「リフォーム」もなんて広告出してる会社は

本当に対応力あるのか?…

なんて判断は一般ではまずできないでしょう…

だったらそこはやっぱり分けて考えるべきじゃないですか?

私が口酸っぱく言ってる事ですが、

失敗したくなかったら絶対に一人で考えない、

結論出さないで専門家にどんどん相談する。

意外な答えが待ってるかもしれないし、

考えるだけ無駄なことも多いですから。

 

今日はここまで

ありがとうございました。

 

ダメなものはダメだと言いますよ!

 

こんにちは、こあいざわです。

のっけからキツイ物言いに聞こえたかも知れません。

もちろん驚かすつもりも心配させるつもりも無いですよ、

ただ、どうしても最近の経験からこれは言っておいた方が

良いかなと思いまして、書かせて頂きます。

 

あなたがもし、中古の住宅を買われるとしたら何を一番優先に

選ぶでしょうか?  例えば

立地

広さ

環境

価格

 

まあ、こんなところでしょうかね?

あと、「リフォーム済み」とかも重要ですよね。

 

この、「リフォーム済み」っていうのが問題で…

 

元の状態からどう直したかが不透明な場合が多いのです。

 

決して安い買い物ではない住宅。

くれぐれも悪い仲介業者にはダマされないようにしてください。

もちろん、全部が悪いわけじゃないですが…

 

 

数か月前、とある管理会社の担当者とおぼしき方より

戸建のリフォーム依頼がありました。

なんでも、直して売れれば売りたいし、無理なら賃貸を…

との事でした。

 

見に行くと…

 

恐らく築40年は軽く超えてるだろうと思える住宅。

全体的にかなり傷みがひどく、残置物もかなりあります。

〇〇〇が出そうな感じだし、もしかしたら〇〇が転がってたりして…

 

う、うわ~!!!

 

 

って  何も出てきませんでしたが。

 

正直なところ…

 

こりゃいくらなんでも…

リフォームどころじゃナイダロ…

 

 

 

担当者から直してほしい箇所のリストがFAXされてきました。

 

が、見て呆れるばかり…

(さっきまで現場  はマジ怖かったけど…)

 

ど素人感丸出しの内容なのに、さも専門家のアドバイスかの様に

平面図にびっしりと指示が書かれています。

しかも

ほとんどが部分補修の指示。

おいおい、それを直したところでどうするの?

見た目だけ良ければいいの?家は観賞用ですか?

(見た目すらよくなりませんけど!)

 

一例を言いますと

全体的に大きく沈んでいる床の一番低いところの板だけ張替え

(腐って沈んでいるのに!)

吹付の天井が剥がれて垂れ下がっているけどそーっと上から塗装

和室のふすまの枠が割れて半分ないけど紙の破れだけ直す

(いや、開閉時にふすま外れちゃいますって)

勝手口のドアの3分の1くらいがサビて完全に無くなっているけど

適当な板を張って塗装とか

風呂場のドアが木製でもちろん腐ってます、だけど塗装だけ。

(腐っているから隙間だらけ、脱衣場に水がガンガン入る)

キッチンはほとんどの扉がきちんと閉まらない、

しかも棚の中まで真っ黒な油だらけ状態なのに

クリーニングだけしろだと?

 

DIYレベルの仕事をプロにさせるのか???

 

あのねー、

それじゃまともに生活出来ませんて。

 

 

恐らく人が住むことを前提に考えない、非情な者が指示を出している

としか思えません。

 

そりゃ予算とか訳アリで早く売ってしまいたい気持ちも

わからないではないですけどね、

それにしてもひどすぎる…

さすがにこの指示通りに工事したとしても

相手がいくら素人だからって

余程の人で無い限りわかりますし、敬遠しますって。

 

それでも売れちゃうものなの?

 

ふと思いました。

こんな話、結構あるんじゃないかと。

それが原因でのトラブルとか

いやいや、金額が大きすぎるんで

それはあってはいけないでしょ

 

初めてのマイホームで浮かれてる人は

価格とかに引かれてこういう物件に

簡単にはまっちゃうんだな。

 

住んでからじゃ遅い!

トラブルになるのは目に見えてるわい!

 

もしかしたら一生もんの買い物になるかもしれないのに

ちょっとした見た目の良さだけで判断しないで!

 

ところでこの物件、リフォームしたかって?

…もちろん言いましたよ

迷わず「建て替えろ」って

或いは「更地にして売れ」

 

リフォーム屋だからってどんなボロ家でもやるわけありません。

暴言ですか?

いや、私は愛の言葉だと思ってます。

予算が無いからリフォーム?

となる前に今一度考えてみましょ。

規制とかの問題なければ

視野を広げてみませんか?

 

建て替えなり、更地にしてしまったり

とか、

思い切った方が安く上がる事もあるよ

と言いたいのです。

 

ありがとうございました。