築30~40年の家(マンション)は気を付けて!

こんにちは、こあいざわです。

巷ではトイレ、キッチン、お風呂を交換からおすすめする

「交換リフォーム」が主流な様で、広告やお店で「ポッキリ価格」

がしばしば見受けられます。

(交換リフォームとは私が勝手に名付けました)

プラス工事費で〇〇円といった具合に、

どこのお宅でもその金額で工事が出来ますよと言わんばかりに

提示されてます。

 

でも、ちょっと考えてみてください。

 

世の中のいろんな商品は年を追うごとにどんどん進化してますし、

改良に次ぐ改良で商品特有の「規格」も変わってきてるんですね。

 

住宅やマンションも同じで、古い規格のままでは問題があるので、

新築する際にはその時の最新の規格で施工するようになっています。

そこで問題なのですが、リフォームの場合どうやっているのでしょう?

先程言いました「交換リフォーム」ですと、取り付けるものは当然

新規格のものになるわけで、旧規格の家に新規格を持ち込むので、

何かと問題が出てくるのです。

 

何が問題かというと…

 

オモテの器具だけ交換というのがマズいんです。

私は

お住まい全体のバランスを考えたうえで最適な工事を提案する

「改良」が最善と考えております。

 

お化粧に例えると、お肌のコンディションが良くないのに

どんなに高価な化粧品を使っても

決して良いお化粧になりません。

 

体に例えると足腰の弱った人を無理やり走らせたらどうなるでしょう?

それによっていろんな炎症が起きてしまうかもしれません。

 

住宅は3~40年前と比べて生活様式はだいぶ変わりましたし、

豊かになりました。

 

つまり古い住宅にはたくさん負担がかかっているのです。

 

具体的にどんな負担がかかっているかいうと…

大きく分けて二つ。

 

その① 電気の負担

電化製品の性能は格段に向上しましたが、使用量も多くなりましたね。

コンセントがたくさん必要ですが、昔の住宅はその様には

設計されておりません。

夏場は今の様に異常に暑くも無かったので

各部屋にエアコンはなかったし、トイレに洗浄便座など無かったので、

コンセントすらありません。

キッチンの電気は換気扇と手元の照明だけでよかったのです。

電気に依存する生活に変化する一方で出口ばかりを新しくしても、

古くからの電気配線に

大変な負担がかかっている事を忘れてはいけません。

ケーブルの太さ、劣化具合の確認から始まって

回路そのものの見直し、契約アンペアの容量など

入口から出口までトータルで見直しましょう。

 

その② 水道の負担

古い規格の細い管に新しい規格の管をつなげると

昔と比べて水圧も強くなっていますので、古い配管に負担がかかります。

これはどちらも壁や床の下の見えない所で起きているのです。

お金はかかるけど、古い配管の状態を見てもらい、

必要なら出来る限り新品に替えるべきです。

 

リフォーム後に水道料金が異常に高くなった、

水道局から「漏水してませんか?」と言われて

床下を調べてみたらびしょ濡れになっていたという話は

時々聞きます。マンションだったら下階へ漏れることは必須で、

他人に迷惑をかけることになるので、大きな問題になる事もあります。

責任問題で行くと施工会社の責任になるでしょうけど、

施工会社から言えばリフォーム箇所とは関係の無いところで漏水したら

ウチには責任は無いと言われるでしょう。

じゃあ保険で直そうという事になりますが、

それも一筋縄では行かない事が多いですね。

結果的に解決したとしても…   なんか、スッキリしませんよね。

 

番外 木造の負担

住み方によって負担が増えるというものではありませんが、

これは戸建て住宅に長年住んでいるとどうしても起きてしまう

ところなので付け加えておきます。

 

昔は釘でとめるのが主流でした。

今では一部工法を除いてビスでとめるようになっています。

なぜなら、釘は浮きやすいという欠点があります、

床などに打った穴が緩むとキシミ音が出るので、

歩くたび不快な「ギ~、ギ~」という音がします。

(床鳴りと言います)

そんな状態で上から新しい床材を張ってしまうと

見た目はきれいになりますが、

 

床鳴りは直せません。絶対に。

 

日本は湿気の多い国なので、

木には狂いや腐りなどが発生しやすいのです。

最初はまっすぐだったものの、狂いが生じると支えあう材木同士に

余計な力が加わることになります。

 

そういえば慢性的な頭痛や肩こり、腰痛に悩まされてる人は

骨が曲がっている人が多いと聞きます。

いくら薬で痛みを鎮められても根本的な治療をしなければ

また痛みはやってきますよね、それと一緒だと思います。

 

安心した暮らしの為には元の欠点を補いつつ、

あるいはきちんと直した後でないと

当たり前の生活すら維持できなくなってしまうかもしれません。

古い住居に新しいものを取り付けただけでは後々問題が多いという

事実。

さらには、きちんと説明できる業者が少ないという

事実。

 

あなたのお住まいは築30年~40年位経ってますか?

リフォーム済みだとしたら、きちんと根本からの

見直しがされてますか?

工事の際、説明されましたか?

 

あるいはこれからリフォーム予定で見積もりまで取ってあるなら

そこに「直す工事」項目が入って無ければ注意するべきでしょう。

 

今、よくススメられる「相見積もり」

 

安い見積もりに気持ちが動くのは仕方ないかもしれないけど

 

安い見積もりを鵜呑みにして後で追加工事が必要なんて言われたら

あなたはどうしますか?

 

価格だけでなく工事内容と、説明がきちんと添付されてる

見積もりを確認するようにしてくださいね。

 

そうでないと、安くやってくれるはずの業者さんが

どこよりも高い業者なんてことにもなりかねません。

 

それではまた

 

ありがとうございました。

 

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